灼熱の全日本ミドルボート選手権に参加してみて。。。

good memories

個人的には2019年以来の久しぶりの全日本ミドル参加となりワクワクしていましたが逆になんだかいろいろ考えさせられる大会となりました。

結果から言いますとNATSUKOチーム(X35)の圧勝で、なんと2-1-1-1-1-DNSというパーフェクトゲームで幕を閉じました。

もともとサマーガールチームとして何度もJapan Cupを獲っている常勝チームなのでレガッタへのアプローチを熟知していることでしょう。お見事としか言いようがなくチームワークを見ていても気持ち良かったです。

初日は微風に悩まされてなんとか2レース、二日目のディスタンスレースは無風で中止、三日目最終日になんと4レースも消化するという大会でした。

今回はレースレポートではなく一セイラーとして感じたことを書きたいと思います。

レースフォーマットを見直すべき

三日間でインショア7レース、25マイルディスタンスレース1レースの合計8レースはかなりタイトだと思います。このレースフォーマットのおかげで朝の予告信号が8:55という学生並みに早い時間になっていました。無風灼熱での海上待機は熱中症の危険があり非常に危険ですので見直す必要があります。

またディスタンスレースにおいても中日で行うのではなく最終日にして二日間で何レース以上成立していない場合はインショアレースを行うなどの工夫が必要だと思います。

※SIに記載しレースフォーマットの変更を認める

一日の最大レース数4レース??

全日本選手権とうたっているのでしたら一日の最大レース数は3レースが望ましいと思います。

(今回は最終日までに2レースしか成立していない状況だったので逆によかったと思いますが。。)

特に開催時期が夏であれば午前中は微風でレースを行うには不安定なコンディションが多いので午後からの安定したシーブリーズでレースを行った方がクオリティーの高いレースが期待でき全日本選手権に相応しいコンディションが期待できる。

参加制限は全長ではなくTCCで決めるべき

日本ミドルボート協会規約

第5条 ミドルボートクラスとは、モノハル艇で全長が7.9m以上11m未満の艇。

今回最大レーティングのSAMURAIのTCCは1.181

これは国内のHPR40+以外ほとんどの艇が参加できるレーティング数値です。

最小艇と最大艇で1時間のレースで639秒(10分39秒)あっては質の高いレースは厳しいですね。

特に初日のレースは2レースともスタート後、風速が落ちて後続艇には厳しい状況でしたし逆に最終日はいい風が吹きましたがSAMURAIクラスにとっては40分~50分のレースとなりコースが非常に短く感じたと思います。

日進月歩でハイテク化が進んでおりますので、全長ではなくTCCで制限した方が全日本選手権に相応しいコンペティティブなレースが期待できるのではないでしょうか。

現在、協会規約はあるようですがミドルボートクラス規則というものが存在しません。

今後のミドルボート協会の発展のためにも上記を踏まえてまずはミドルボートクラス規則を確立していただくのが急務かと思います。

他にも、女性クルーや30歳以下のクルーの問題などもあり参加を断念されたチームもあったと思います。どのチームにもチーム事情がありますが全国のキールボートセイラーがこぞって集まり楽しい全日本ミドルボート選手権が開催されることを楽しみにしています。

アフロスチームはCクラス優勝、総合4位という結果に終わりました。

私もまだまだ足りない部分がいっぱいです。

セイリングテクニック

ボートパフォーマンスアップ

クルーワーク(クルースキル)

ターゲットレガッタへのアプローチ

など課題は山積みです。

来年もチャレンジするということなのでまた1から出直しです!

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