ロングレースの必需品「A0」!

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いよいよパールレースも近づいてまいりました。皆さんレース準備に余念がないと思います。

今回はパールレースで威力を発揮するA0(コードゼロ)のお話をします。

私の気に入っているA0はフラクショナルゼロよりもマストヘッドゼロです。

いくつかのマニアックな理由がありますがここでは割愛させていただきます。

まずA0を使用するために必要なおすすめセイリングギアは

トップダウンファーラー:ヘッドからファーリングされるためクリューは高い位置で巻かれるがスリムになる、下からファーリングされるタイプは太巻きになる傾向がありホイスト時に上から開いてしまうトラブルがたまにある。

撚りに強い高強度トルクライン(ラフケーブル):ファーリングドラム一回転で同じくトルクライン一回転巻かれるのが理想、このトルクラインがストレッチするとセイルのヘッドラッシング、タックラッシングが引っ張られるためにセイルラフ側にテンションがかかりドラフトが極端に前になったり最悪はストレスがかかり破れてしまう。

※出荷時はトルクライン加工後、ストレッチしていないために初期使用でストレッチする可能性あり

ハリヤード、ハリヤードスイブルシャックル、タックラインスイブルシャックルにツイストさせない工夫が必要な場合もあ

※A01/2タックラインのマテリアルはベクトランかダイニーマーSK99のようなハイスペックでストレッチしないマテリアルをチョイス

ジャマーがスリップする場合はハリヤードウィンチにかけておく

もちろんガンポールのボブステイもしっかりラッシング

ここがキッチリしてないとデザインしたシェイプが実現されない可能性あり

スピンシートフィドルターニングブロック(2連):はじめからチェンジャーシートをセットできる

オープンスナッチ:使いたいウィンチに向けて適切な位置のパットアイからターニングできる

ツイーカー:風速やアングルによって適切なシェイプをコントロールする

クラムクリートもしくはシートジャマー:シートトランスファーに使用

使用例 ジブからA0の場合(風速10ノット前後で風向が後ろに回ったパターン)

おそらくジブ外取りでセイリングしていてパワー不足を感じているシチュエーション

ホイストはジブの上側からジブに沿わせながらホイスト、マストヘッドの場合はアイポイントでジブハリに挟まらないように注意しながらホイスト、フルホイストしたらタックラインを引いていく。タックテンションを入れる前にバックステイテンションを入れるのを忘れずに。(忘れると逆ベンする可能性あり)バックステイオン完了後にタックラインのテンションをプリセットマーキングまで入れます。

ヘルムスマンはフォアデッキクルーの職場環境が劣悪にならないようにできるだけヒールアングルを一定にキープします。

ドラムラチェットの向き、ファーリングラインのキンク、シート(インサイドシート)確認して正しくセットできていれば「エニタイム」コール

ファーリングラインを先に引いてシートはあとから引いて開きます。(シートを引いても開きますがドラムのトラブルを避けるためのケアです)全部開いたら「セット」コール

リーチングステイスルを持っている場合はオンデッキしておきジブダウン、リーチングステイスルホイスト、開きます。

ジブダウン後に必ずソーセージバックに入れ可能であればきれいにフレークしてバックに入れることによって次のホイストで誰がやってもきれいにホイストできるようにしておきます。

短い時間ならオンデッキ、長い時間なら船内にしまいます。ジブがバックアップセイルの場合はもしもの時にすぐに使えるところに置いて落っこちないようにラッシングしておきます。

使用例 A0からジブトップの場合(風速が上がって風向が前に回ったパターン)

おそらくA0でパワーダウンしながらのセイリングでデッキはかなりウェットなシチュエーション、ヘルムスマンとしてはできるだけコースをキープしたいのでフォアデッキ作業は極力短時間で終わらせてほしい状況。

ヘルムスマンはコースをキープしつつ、かつフォアデッキクルーの職場環境が劣悪にならないようにできるだけヒールアングルを一定にキープします。

ジブトップオンデッキ→チェンジャーシートコネクト→ジブハリコネクト→タックコネクト→プラグイン→ホイスト→シートオン!必要に応じてツイーカーオン!

ファーリングする前にファーリングラインのラチェット方向確認、「エニタイム」コールとともにファーリングラインオン!

ヘルムスマン、トリマーとタイミングを合わせてバウダウン&A0シートイーズ(適切なテンションをかけながら)できるだけきれいにスリムに巻けるようにイーズしていきます。ファーリング完了後すみやかに元のコースへヘッドアップします。

ファーリングできたらそのままステイしておくのか、下ろすのか?下ろすなら上側にバックを敷いて下ろします。そしてまたすぐに使えるようにしておきます。

こちらは世界中で大流行しているドイルセイルのケーブルレスA0

セイルチェンジは確実に。

今後のコンディション、レース展開、レグの起点、タイミング、作業時間、日没や日出、マニューバ必要人数、ワッチ交代のタイミングで行うのかオールハンズが必要なのか?クルーの疲労度、モチベーションなども重要な要素です。

さあ、パールスタートまであと24日!

楽しみですね!

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