昔話 その3
12年前のつぶやきです。
当時、最新艇のKer40〈GUST〉で参加しました。
Twitterのつぶやきを繋げてみました。
グッドスタートで飛び出し快調なジェネカーセーリング。
低気圧の東側コースを狙う。 夜中クジラに激突!僕がスターボー側のラットにすっ飛ぶ。。。
これが波乱の幕開け。
ワッチオフ中にラットトラブル、A1/A3バースト。。。。
初夜から大惨事。 潮流と風向が逆なので波が悪く走りにくい。
2日目、ダウンウィンドのアングルに合わせてセイルチェンジを繰り返す。スコールとともに吹いてきた突風でボートスピード20ノットをマーク!しかしさらに風速は上がりノーズダイブ!ノーコントロールとなりA4がバースト(T-T)
自動膨張式ライジャケあまりに強いスプレー圧力に反応してボフっと開いてしまった。。
2日目にして2枚も破いてしまい、2度も未確認浮遊物にヒットしてしまったためキール脱落や他のトラブルが起こらぬように対応を考える。メインにスピンステイスルだけでしばらくセーリング。 後方から来たクレセントにぶち抜かれるのを見届けることに。
低気圧の移動が速まってることに気付き、後半潮岬にリーチングでアプローチするために東にヘディングを向ける
3日目、セーフティドライブしながらも波が悪くA0のクリューパッチ部分が破ける。ジブトップのラフ側も破損。。オンボードでリペア。
しかし大王に近づくにつれ前にシフトしつつ気付くとあたり一面真っ白!雨も降ってて視界も悪い。
予想通りに東風にシフト、大王に向けてミディアムヘビー外取りで快調にアプローチ!
この時点のフィニッシュ予想時刻は2日21時!
ついにノータックではかわせなくなり。。。。 パーフェクトストームの始まり始まり。。。。
伊藝さんの絶妙のタイミングでメインをおろしジブ帆だけでカニバシリ!
恐ろしい大波高波巻き波に豪雨、ホントに前が見えない状況に
デッキ上は非常に危険な状態!デッキ上は4人のみでビバーク状態!五ヶ所に緊急避難する事も考える。
風速50ノットオーバー!ナンバー3.5ジブだけで必死でチーム内では船が壊れる前に五ヶ所へ避難か?討論がつづく
レース続行を決断!
高木裕さんとツードライブで夜通し格闘。
走れど走れどリーウェイが半端じゃない。。。。ボートスピードは8ノットはキープしてるのにGPSの航跡を見ると泣きたくなる。
夜のロールコールでBengalのフィニッシュタイムを聞く。
タイムto ディスタンスを考えると行けそうだがこの嵐を考えると絶望的。
それでも必死に風と波に立ち向かう!
富士山級の横波をくらい今回2度目の自動膨張!もう本気で泣きたくなった!
頑張って神島の東側航路を通過して三河湾へ、すると嵐を避難してきた本船でいっぱい。
風も見違えるほど穏やかに。万事休す。 フルメインにしていざ蒲郡へ
三河湾の寒い北風の中、伊藝さんがお湯を沸かしてくれてうどんを食う。手がかじかんでうまく箸が持てない。西浦半島を過ぎ風が後ろに回ったので最後までなんとか残ったA2をホイスト、フィニッシュラインへ。
無事にフィニッシュ!クルー全員で健闘を讃え会う。
みんな達成感にみなぎったいい顔をしている。
最高の瞬間。
今回は本気でタフなレースでした。しばらくロングはいいや。。。。
応援してくださった皆さま本当にありがとうございました!
Twitter @UmihikoSailor より